無農薬米はなぜ高い?安心安全の米づくり
無農薬米とは、その名のとおり一切農薬を使わないで、作られたお米です。
農薬を使わない方がいいことは、皆わかっていますが、沢山の田んぼの面倒を見るためには、やはり農薬は必要不可欠になってしまいます。
無農薬でお米を作るときに、一番大変なことは除草です。農薬を使えば簡単に、草が生えにくくすることも、生えてから絶やすこともできます。
しかし無農薬となると、草を生やさないように毎日とてもシビアな水管理、そして生えてしまったら、人力で抜くしかありません。
田んぼの中に入って作業することは、想像以上に困難です。足が、ズボズボとはまってしまって抜け出すのも一苦労なのです。
合鴨農法という方法もありますが、鴨の管理など技術を確立するまでに年月がかかってしまいます。
次に気をつけなければいけないのは、病気と害虫です。お米も人間と一緒で病気にかかります。そして、害虫にお米の汁を吸われてしまったりします。
そうなってしまったら、収量はまったく期待できません。
病気も害虫も農薬を使えば防除することができますが、無農薬栽培では網を張ったり、肥料の量を減らしたりしなければならないのです。
一生懸命作っても、いざ収穫の時収量が多いのは、農薬を使った田んぼです。なぜなら、収量というのは肥料の量に比例するからです。
手間ひまもかかり、収量も少ないために料金は高くなってしまうのです。
それでも、消費者目線で考えるとやはり無農薬という言葉の響きは安心でき、とても魅力的だと思います。
なので、農家の皆さんも、大変な作業が待っているとわかっていても、無農薬米を一生懸命つくるのです。
無農薬とまではいかないけれど、減農薬というお米もあります。一般的なお米よりも農薬を使う回数が少なくなっているので、こちらも農家の人の作業は増えます。
無農薬、減農薬どちらのお米も、農家の人たちの大変な苦労の末作られたお米なので、感謝の気持ちを忘れずに美味しくいただきましょう。
0コメント